認可保育園と認可外保育園の違いは?収入や働き方に差はあるの?

公開日:2021/12/01  


保育園には認可保育園と認可外保育園があります。この認可園と認可外の2つには一体どのような違いがあるのか、ご存じでしょうか。ここでは認可保育園と認可外保育園の違い、収入や働き方など待遇に違いがあるのか、保育士として働くのであればどちらがいいのかなどをご紹介していきます。

認可保育園と認可外保育園の違いとは

認可保育園とは、児童福祉法に基づき国が定めた設置基準を満たし、都道府県知事から認定を受けた保育園のことです。認可保育園の設置基準には施設の面積、職員数、設備、衛生管理などがあります。認可保育園の運営は、国や都道府県の公費と利用者の負担で賄われており、収入の少ない世帯ほど保育費が安くなります。

認可保育園には公立と私立がありますが、入園の申込は各園ではなく自治体に対して行われ、自治体が入所する園を決定。待機児童の多い地域では、保護者の保育の必要性に応じて入所優先順位が決定されます。

認可外保育園は、国の認可基準は満たしていませんが、各都道府県で定めている基準に基づいて知事からの認可を受けており、行政による定期的な検査も行われます。たとえば東京都には「認証保育園」というものがあり、これは東京都の認可を受けた認可外保育園にあたります。企業が従業員向けに設置した企業主導型保育園やインターナショナルスクールのようなナーサリー施設も、認可外保育園にあたります。

認可外保育園は園に直接入所の申込を行います。認可外保育園には保育料やサービスを自由に設定できるというメリットがあります。英語や体操、モンテッソーリ教育といった独自の保育カリキュラムで人気の認可外保育園も多くあります。認可園と比べて延長保育時間が長いのも認可外保育園の特徴です。なかには24時間保育を行っている保育園もあります。

個性的な保育内容の園や延長保育時間の長い保育園は、認可保育園と比べて保育料は高い傾向にありますが需要も多く、また待機児童の受け皿としても欠かせない存在となっています。一般的に認可保育園の保育料は月額3万5,000円~5万5,000円程度、認可外保育園の保育料は月額5万円~8万円程度といわれているようです。しかし、地域や年収によっては保育料の差はほとんどないこともあります。

収入や働き方に差はある?

認可保育園では公立・私立に関わらず子どもの安全を確保するための「何名の園児に対して1名の保育士」という保育士の配置基準が厳格に守られています。基本的に低年齢の子どもほど1人の保育士が保育できる子どもの人数は少なくなるのです。そのため、認可保育園では人手不足による多忙や残業過多といった悩みは少ない傾向にあります。

また、公立の認可保育園で働く場合、保育士は地方公務員になるのが特徴です。私立保育園でも運営費用の多くが公費によって賄われるため、待遇は安定しているといえます。園児募集についても認可園は人気が高いうえ、申し込み対応は自治体が行うため運営コストがかからず安定して長く働くにはよい職場といえるのではないでしょうか。

なるべく残業したくない人にも認可園がおすすめです。認可外保育園の待遇は保育所によって異なります。認可外保育園は英語や体操、リトミック、ダンスなどオリジナルのカリキュラムに従って保育を行う園も多く、そうした得意分野がある保育士であれば自分の能力を活かしやすい職場といえるでしょう。

オリジナルのカリキュラムを提供している無認可園には、保育料が高額でも園児が集まる人気園も数多くあり、給与待遇は公費に縛られる認可保育園よりもよいケースもあります。認可外保育園は認可保育園と比べて延長保育の時間が長く、開所時間が長くなるため、シフト幅が広く都合のいい時間を選べる一方、長時間労働になることもあるようです。

自分らしく働ける職場を見つけよう

どんな保育園でどんな保育がしたいのかは、保育士によって異なります。そのため、どの保育園が職場として適しているかは人によって違うのです。リトミックや英語など自分の強みを活かした仕事がしたいのであれば、そういった保育に力を入れている園に勤めるのがいいでしょう。

保育士として働くうえで給与や残業の有無といった待遇も大切ですが、長く働くためには職場の人間関係や園の保育方針も非常に重要な要素です。保育士の離職理由トップ3にも人間関係が入っています。

待遇についても求人ではよく書かれていたけれど、実際に働き始めたら持ち帰りの制作が多かった、育児雑誌を自腹で購入しなくてはならなかった、というケースもあるのです。認可保育園か認可外保育園かという枠にとらわれず、自分に合った長く働ける保育園かどうか、園についての口コミ情報なども集めて判断するといいでしょう。

 

認可保育園と認可外保育園どちらで働くか悩んだとき、安定していて残業が少ないのは認可保育園、保育が個性的で給与が高いのが認可外保育園と一般的にはいわれますが、実際のところは園によってさまざまです。待遇面だけでなく、保育の理念に共感できるか、雰囲気がいいかなどをチェックして、こちらで紹介した内容も参考に自分らしく長く働ける保育園を見つけてください。

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